管理者アクセスグループを作成する
ディレクトリサービス認証を使用してアクセス権を確認するためには、グループを作成してそれ
らのグループに権限を割り当てる必要があります。そのためには、次の
2
つの方法があります:
1
番目の方法
コンピュータのレコード、コンピュータグループのレコード、またはゲストコンピュータのレ
コードのいずれかの
mcx_setting
属性を使用して、グループを作成し、それらのグループに権
限を割り当てることができます。
管理者アクセスグループを作成するには:
1
通常のグループを作成します。
Mac
OS
X Server
を使用している場合は、
「ワークグループマネージャ」を使って作成します。
2
グループを作成したら、管理対象のコンピュータのレコード、そのコンピュータグループのレ
コード、またはゲストコンピュータのレコードを編集します。
3
テキストエディタ、またはアップルの「
Property List Editor
」というデベロッパツールを使っ
て、
mcx_setting
属性の
XML
を作成します。 この
XML
には、いくつかの管理者権限鍵の割り
当て(
ard_admin
、
ard_reports
など)と、それらの権限を設定したいグループが含まれます。
以下の権限鍵には、それらに対応する「
Remote Desktop
」の管理権限があります:
70
第
5
章
アクセス権について/アクセス権を制御する
XML
で、権限鍵に名前を付け、その値を権限を設定したいグループの名前にします。
管理/鍵割り当ての
XML
を作成するときは、下のサンプル
XML
を使ってください。
4
XML
の抜粋を作成したら、その抜粋全体をコンピュータのレコードまたはコンピュータグループ
のレコードに入力します。
「ワークグループマネージャ」を使用している場合は、環境設定の「
“すべてのレコード”タブと
インスペクタを表示する」を有効にし、インスペクタを使って
XML
の抜粋全体を属性名
「
MCXSettings
」に対応する値にコピーします。
管理権限
ard_admin
ard_reports
ard_manage
ard_interact
レポート作成
X
X
X
アプリケーションの起動と終了
X
X
設定変更
X
X
項目をコピー
X
X
項目の削除と置き換え
X
X
メッセージを送る
X
X
X
再起動とシステム終了
X
X
制御
X
X
監視
X
X
監視されていることを表示
X
X
第
5
章
アクセス権について/アクセス権を制御する
71
次は、
MCX
鍵を介して管理権限を割り当てるときに使用する必要のある
XML
のサンプルフォー
マットです。これにより、前述の「
ard_interact
」権限が「
some_group
」および「
staff
」と
いう名前のグループに割り当てられます。また、
「
ard_manage
」権限が「
staff
」という名前
のグ ル ー プ に、
「
ard_admin
」権 限 が グ ル ープ「
my_admin_group
」に 割り 当 て ら れ、
「
ard_reports
」権限が設定されたグループは残されません。次にその
XML
を示します:
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <!DOCTYPE plist PUBLIC "-//Apple
Computer//DTD PLIST 1.0//EN" "http://www.apple.com/DTDs/PropertyList-
1.0.dtd"> <plist version="1.0"> <dict>
<key>mcx_application_data</key>
<dict>
<key>com.apple.remotedesktop</key>
<dict>
<key>Forced</key>
<array>
<dict>
<key>mcx_preference_settings</key>
<dict>
<key>ard_interact</key>
<array>
<string>some_group</string>
<string>staff</string>
</array>
<key>ard_manage</key>
<array>
<string>staff</string>
</array>
<key>ard_admin</key>
<array>
<string>my_admin_group</string>
</array>
<key>ard_reports</key>
<array>
</array>
</dict>
</dict>
</array>
</dict>
</dict>
</dict> </plist>
このサンプル属性により
4
つの権限が定義されますが、そのいずれも除外されることがあり
ます。
72
第
5
章
アクセス権について/アクセス権を制御する
「ワークグループマネージャ」の使用およびオープンディレクトリについて詳しくは、次の場所
にあるそれぞれのマニュアルを参照してください:
www.apple.com/jp/server/documentation
2
番目の方法
上の権限鍵に対応する特殊な名前、つまり
ard_admin
、
ard_reports
、
ard_manage
、および
ard_interact
を持つグループを作成することができます。対応する権限は、これらの特殊な名前
を持つグループに自動的に割り当てられます。
「
Apple Remote Desktop 2
」で使用するこれら
のグループをすでに作成している場合、それらのグループは引き続き想定通りに
「
Apple Remote
Desktop 3
」で機能します。