レポートデータを収集する
レポート情報を検索するときに「
Apple Remote Desktop
」が使用する検索方法には、新しい
データ、キャッシュされたデータ、および
Spotlight
データの
3
種類があります。
新しいデータによる検索の場合、
「
Remote Desktop
」アプリケーションは直接クライアントに
照会し、クライアントコンピュータが目的の情報を返すのを待ちます。新しいデータによる検索
では最新の情報を取得されますが、時間がかかります。これは、クライアントコンピュータがす
べての情報を集め、その情報をネットワークを介して待機している管理用コンピュータに送信す
る必要があるためです。新しいデータのレポートは、レポート照会への応答でのみデータを送信
するようにレポート作成ポリシーが設定されているクライアントによっても作成されます。
2
つ目のデータ検索は、キャッシュされたデータによる検索です。キャッシュされたデータによ
る検索の場合、アプリケーションは、収集済みのシステム情報(ハードウェア情報やシステム設
定など)またはファイル情報(インストールされているアプリケーションとバージョン、ソフト
ウェア名など)、あるいはその両方の「
Apple Remote Desktop
」の内部データベースを照会し
ます。管理者は、データを収集する頻度と保存するデータのタイプを決定します。
122
第
8
章
クライアントコンピュータを管理する
新しいデータおよびキャッシュされたデータによる検索について詳しくは、
169
ページの「クラ
イアントのデータレポート作成ポリシーを設定する」を参照してください。
データベースは「
/var/db/RemoteManagement/RMDB/
」にある
PostgreSQL
データベースで
あり、
「
Remote Desktop
」以外のツールを使ってアクセスできます。データベース・スキーマ
について詳しくは、
197
ページの「
PostgreSQL
スキーマのサンプル」 を参照してください。
3
つ目のデータ検索は、
Spotlight
検索です。これはデータベースに保存されたデータの静的レ
ポートではなく、クライアントコンピュータの対話的検索です。
Spotlight
検索は、
Mac
OS
X10.4
以降を実行しているクライアントコンピュータでのみ実行できます。
Spotlight
は、常にアップ
デートされる包括的な索引を検索します。この索引は、サポートしているファイルの内部のすべ
てのメタデータ、つまり、
Mac
上に保存されたすべての情報の断片について、コンテンツの種
類、作成者、編集履歴、フォーマット、サイズ、その他の詳細情報を含む「何、いつ、だれ」の
情報を網羅します。
Spotlight
検索は「ライブ」で行われ、ウインドウには、コマンドの実行後
であっても、見つかったファイルへの変更が反映されます。