クライアントの保守管理をする
「
Apple Remote Desktop
」では、保守管理作業のためにクライアントコンピュータをリモート
で制御する方法がいくつかあります。保守作業は、「
Apple Remote Desktop
」の
1
つ以上のウ
インドウを使って行います。
Xserve
クラスタノード
マーケティング部
エンジニアリング部
NetBoot
イメージ
起動
ディスクを
設定
管理用
コンピュータ
Mac OS X Server
UNIX
シェル
スクリプトを実行
再起動、システム終了、
スリープ、起動
ゴミ箱を
空にする
リモート画面を
制御
テキスト通知を
送信
第
1
章
Apple Remote Desktop
を使用する
23
電源の状態を管理する
クライアントコンピュータの電源の状態を制御するときは、
「
Apple Remote Desktop
」を使い
ます。
たとえば、発電設備の保守作業中や休日のシステム停止中に、すべてのコンピュータの電源を切
る必要がある場合があります。特定の時間にコンピュータをシステム終了するようにユーザに通
知する
Apple Remote Desktop
テキストメッセージを送信することができます。保守作業を開
始する必要があるときに実行中のままになっているコンピュータは、
「
Apple Remote Desktop
」
を使ってリモートで検出し、システム終了できます。
コンピュータの画面をロックする
クライアントコンピュータが使用されないようにしたいときは、指定した時間の間、クライアン
トコンピュータの画面をロックできます。たとえば、ネットワークメンテナンスを行う必要があ
り、数時間の間コンピュータがネットワークを使用しないようにしたい場合があります。
コンピュータの使用を再開できる時期をユーザに知らせるときは、ロック中のコンピュータ画面
にカスタムの画像やテキストメッセージを表示することができます。
ディスクの空き容量を回復する
ディスクの空き容量を維持するときは、クライアントコンピュータの「ゴミ箱」を定期的に空に
します。
定期保守を自動化する
アクセス権の確認やログファイルの削除などの定期保守を自動化するときは、
AppleScript
およ
び
UNIX
シェルスクリプトを使います。
画面を制御する
Xserve
コンピュータのデスクトップで作業を行ったり、グラフィカルなアプリケーションを使っ
たりするときは、「
Apple Remote Desktop
」のリモートスクリーン制御を使います。
「
Apple
Remote Desktop
」によって、モニタが接続されていない
Xserve
コンピュータにアクセスする
際に、
KVM
(キーボード/ビデオ/マウス)切り替えの必要がなくなります。
また、ユーザのコンピュータをリモートで制御できるので、パフォーマンスの低下やその他の問
題の原因を調べることもできます。
起動ディスクを変更する
診断またはトラブルシューティング作業を行うときは、クライアントコンピュータの起動ディス
クを変更します。
たとえば、トラブルシューティング用に設定された、サーバベースの
NetBoot
イメージを使っ
てコンピュータを起動します。トラブルシューティングを終えたら、起動ディスクを元の起動ボ
リュームにリセットします。
共有コンピュータを管理する
複数のユーザ間で共有されているコンピュータで、削除する必要のあるファイルを確認したり、
アプリケーションを閉じたり、ユーザをログオフしたり、次のユーザのためにコンピュータを準
備するのに必要なその他の作業を実行したりします。
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第
1
章
Apple Remote Desktop
を使用する